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淡路 健

6期目のアクション

はじめまして、こんにちは。

今年の3月から入社した新人の「淡路健(あわじけん)」といいます。
みんなからは「あわけん」と呼ばれています。

いわゆる駆け出しのデザイナーといったところで、
前職ではまったくWebとは関係のない、北アルプスの山の上で仕事をしていました。
(この話は、また今度ゆっくり話しましょう〜)

さて、まめぞうデザインでは今期で6年目を迎え、新たな取り組みを行っています。

それは、「今仕事をしている地域、以外で働くこと」。

どういう取り組みかというと、
普段からリモートで働く僕たちは、職業柄、人に会う時間や見聞を広める機会が少ないと思っています。
そこで、新しい土地で働き、いままでになかった発見や気づきを得ようという試みです。

僕の入社後すぐに、
「この取り組みをまずは3ヶ月行いましょう」ということになり、
「じゃあ最初の場所決めるの、あわけんね。」ということになり…

……行ってきました、長野県へ!(入社早々、思い切ったなぁ…

長野県ではリゾートテレワークを推し進めているだけあって、
コワーキングスペースや仕事のできるゲストハウスがたくさんあります。

そして、僕は過去に北アルプスで働いたり、趣味で登山することもあって、
なにかと縁のある長野県の白馬村を選びました。

目的としては、

  1. コワーキングスペースで仕事をしてみること。
  2. 長野県の友達に会って近況報告をしたい。
  3. アイデアや繋がりを作ること。

だがしかし、大阪から白馬村まで車で片道6時間。遠い!
「遠いけど、なんか得るもんあるでしょ!」
正直、そんな漠然とした気持ちで大阪を旅立ちました。

今回は、そんな旅で持ち帰った大きな3つの気づきを報告したいと思います。

山の上でテレワークできるって本当?

はい、本当でした。

白馬村にある「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」という山頂カフェでテレワークしてきました。

“日常の喧噪を出て、爽やかな空気の中、リゾート地でテレワークスタイルで働く
『リゾートテレワーク』をご体感ください。”

WEBサイトで見た、この謳い文句に惹かれて来ちゃいました。笑

この場所には我々のようなローカットシューズな人間が、
つま先をビッシャビシャにしてでも訪れたいワーキングスペースがありました。
ということでこの青空ワーキングスペースで少しお仕事。

ここで感じたのは、スキー以外の観光目的で来る人への懐の深さ。
スキー場にはスキーヤーしか来れない、そんな固定概念を持った僕にとって、
パソコンを持ってこれる雪山というのは衝撃的でした。

「Wi-Fiの飛んでる雪山で仕事ができるなんて!」

単に観光目的の人だけでなく、仕事目的の人にも場所を与えてくれる。
来るものを分け隔てなく受け入れてくれる場所がある。
みんながハッピーになれる場所を考えること。
この考え方は観光業にとって大切なことだろうと感じました。

ゲストハウスは繋がりが生まれやすい

県外のコワーキングスペースに行ってなにかしらの繋がりが生まれたら良いな、と思って実際に行ってみました。
しかし、コワーキングで働くこと自体初めてな僕にとって、どうしたら繋がりが生まれるのかわからない。
そんなモヤッとした気持ちを抱えていました。

実際にコワーキングに入ると、
案の定お仕事をされている方の多くがみな画面に集中をしていて、
交流を生む隙がないということに気づきました。
例にもれず僕たちもかじりつくように画面を見ていたので、関係性を築くことの難しさを知りました。

しかし、「多業種が集まって各々仕事をしている」という状況は明らかに交流を生みやすいはず。
ただ仕事をするだけではなく、
なにかしらイベントを開催しているときに行くことが大事かもしれない、と思いました。

そして今回、白馬のゲストハウス「UNPLAN」に宿泊したのですが、
こちらではユニークな経歴の方達が盛んに交流していることがわかりました。
宿という特性上、“同じ時間を同じ場所で過ごすことができる”
こういった場所は会話が生まれやすいと思いました。

人に会い、会話をする。これが交流の基本である。
会話をするためには、言葉を生む・話す・聞く。
会話のきっかけを作るためには何をすべきか考える。

こんな当たり前なことに、この旅で考えさせられました。
なんか原点に戻ってきたような気分です。

この取り組みをする上で、モヤモヤ漠然としていた考えが、ほんの少しですが具体的に見えました。
今後は、このコロナ渦の世の中でどう会話を増やしていけるか。
会話を生む方法やきっかけの作り方などを考えていくべきだと思いました。

最近では”コリビング”というものもあるみたいですね。
「シェアハウス」と「コワーキング」をガッチャンコしたような施設みたいです。
いっそ住んじゃえ、という行動力のある人たちが集まりそうです。
すこし気になっています。

計画が行き届いてなければ余裕は生まれにくい

今回僕の頭の中を占有していたことの多くが、自分のことでした。
自ら工程をたてて、費用を見積もって出張に行く。
この経験は初めてで、自分の詰めの甘さに気付かされました。

なにか持って帰れるだろうという漠然とした気持ちだったため、
細かいスケジュールや下調べが甘かったように思います。

営業してると思っていたコワーキングがやってなかったり、
Wi-Fiがうまくつながらなかったり、
こういった細かくて大切な情報をすぐに見つけたり、
選択を誤らないという力も必要なんだと思い知らされました。

計画性が足りていないことは余裕が生まれにくいということ。
今後の取り組みに活かしたいと思いました!

以上が今回の報告です。

帰ってきたばかりは、
「何か得たものはあっただろうか」と思っていましたが、
こうやって文章に起こしていると、
何でもないと思ってたことでも大事なんだなと気づきます。

書いてやっと咀嚼できる。
やっぱり書くって大事、これも新しい発見ですね。

早く速く文章をかけるようになりたいです。
そんなハングリー精神の権化みたいなあわけんがお届けしました。

まだまだ深堀りしたい話はありますが、細かい気付きに関しては以下にまとめておきます。

ゲストハウスとコワーキングスペースについて

  • コワーキングスペースよりもゲストハウスのほうが交流しやすい。
  • 「住む・暮らす・過ごす」という言葉がある場所には、繋がりが生まれやすいかも。

長野・白馬について

  • 白馬の滑り手は、「衣食住+滑」といった具合に、滑ることは生活から切っても切り離せないようだ。
  • これまでにない観光資源でスキー場のみならず村全体を活性化させようとしている。
    • スノーピークやマウンテンハーバー

コロナ渦での気づき

  • お会いしたスキーインストラクターの方のサイトの訪問者が伸びてる
    • 緊急事態宣言が緩和されたから?
    • ここのみならず他の観光業も伸びているかもしれない。
  • コロナの影響でしまってる店が多い。閑散としている。
  • 白馬村の中心街はやはり2年前に比べると活気はなかった。
  • 静かに人に会おうという心理が働いた。
  • ワーケーションですか?と声をかけられるときがあった。この情勢ならではの出会い。
  • コロナがらみでの休業の情報など、情報のたどりにくさを感じた。
  • WEBサイトの情報設計について考えさせられた。

自分への気付き

  • 仕事を意識しすぎて、自分の隙の甘さにばかり目を向けていた。
  • 反省をしすぎると口数が減った。
  • 盲点だったことが多すぎて、それに気づくたびに口数が減った。
  • なにか持ち帰らなきゃという自分へのプレッシャーをかけて口数が減った。
  • Wi-Fiの繋ぎ方、テザリングうまくいかない。
    • WEBとデザインの力で人の役にたちたいと心から思った。